トリノとランゲ、風味と驚異の旅

ストーリー
2022/06/29

 

トリノとランゲ、風味と驚異の旅
2000年の歴史を持つ都市トリノからは、多くの物が生まれました。1861年から1865年までイタリア王国の最初の首都だったトリノは、イタリア文学を象徴する偉大な男性たちの出生地や出身地でもありました。また、トリノはイタリアの食とワインの伝統のシンボルの多くが生まれた「味の首都」であるとも言えます。優雅さとミステリーを醸し出す街、それがトリノなのです。
また、街を一歩踏み出せば、2014年6月22日にロエロとモンフェッラートとともにユネスコ世界遺産に宣言されたランゲのような不思議な世界に足を踏み入れることができるという点も忘れてはいけません。

味の都トリノ

Slow Foodが主催する食とワインのイベントである「テラマドレサローネデルグスト」は2年ごとにトリノで開かれ、イタリアおよび世界中から生産者と職人が集まります。

また、トリノは、イタリアを象徴する製品の多くが誕生した場所でもあります。

チョコレート

トリノでは、18世紀の終わりにソリッドチョコレートを製造する機械が発明されました。ここには、Baratti & Milano、Venchi、Guido Gobino、そしてついには1852年にピエモンテ州の首都でチョコレートのシンボルであるジャンドゥイオットを発明したCaffarelなど、非常に有名なチョコレートメーカーがあります。Caffe Al Bicerinでは、トリノを代表する飲み物であるビチェリン(チョコレート、コーヒーとクリームで作られた飲み物)が生まれました。

ベルモット

1786年にアントニオ・ベネデット・カルパーノによってトリノで発明された、多くのカクテルの材料に使われる香り高いワインです。ちなみに、かつてカルパノの工場があった場所に、Eatalyトリノ・リンゴットがあり、中ではカルパノ博物館を訪れることができます

アイスクリーム

1912年、Gelateria Pepinoが、世界初の棒付きアイスクリーム、ペンギンをトリノで生み出しました
Eatalyの物語は常にこのトリノで始まることをご存知でしたか?2007年には、リンゴット地区に最初のEatalyがオープンし、調和を重んじています。

世界遺産、ランゲ

ピエモンテの歴史的地域であるランゲは、ブドウ栽培とワイン造りの非常に重要な中心地です。これらの地では、バローロ、ネッビオーロ、バルバレスコ、ドルチェットダルバ、モスカートダスティ、バルベラダルバ、バルベラダスティなど、世界で最も高く評価されているワインが生産されています。
この地域でのワイン生産の最初の痕跡は、紀元前5世紀にさかのぼります。このとき、この地はエトルリア人とケルト人の交流の場でした。ケルト語とエトルリア語の言葉、特にワインに関連する言葉は、今でも地元の方言に存在しています。ローマ時代、プリニウスはこの地域をブドウの栽培に最も適した地域の一つであると説き、ギリシャの歴史家ストラボーンは、紀元前1世紀にすでにここで生産された樽について語っています。
土地の形態、気候、土壌の恩恵を受けた、生物が多様な非常に豊かな地域です。同時に、チェーザレ・パヴェーゼが「よく耕されたブドウ園ほど美しいものはない」と記したことから、風景は人間の影響を受け、世代を超えた作業によって形作られました。

ワイン以外にも

ランゲの代名詞はワインだけではありません。トリュフ(有名なアルバ産白トリュフ)やトンダジェンティーレデッレランゲヘーゼルナッツ、IGPヘーゼルナッツなどの、代表的製品もあります。トリュフはピエモンテ地域の最高級製品の一つで、ピエモンテ方言で「トリフルー」と呼ばれるトリュフハンターたちが、巧みに訓練された犬と共にトリュフを探しに出かけます。何よりも珍しいのは、アルバの白トトリュフです。10月から12月末まで熟し、強く心地よい香りが特徴です。夏には、それに代わり、繊細な香りのcorzoneとも呼ばれるサマートリュフを味わうこともできます。

 

EATALYにお越しいただき、ピエモンテの味をご体験ください。トリュフ料理などあらゆるサプライズや特別料理をお見逃しなく!